《録音現場より》 神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第269回定期演奏会 記録録音

     メイン・プログラムは“マーラー：交響曲 第5番”。
神奈川フィル＆金聖響氏のマーラー・チクルスのうちの一つで、さすがにマーラーの5番というだけあって、この日のチケットは完売、大入り袋が出ました。

    神奈川フィルは地元に根付いた活動に力を入れているオーケストラです。　活動拠点が東京に近いとは言え、一地方オーケストラが、座席数2,020名のみなとみらいホールの演奏会でチケットを完売させるというのは、オーケストラも並大抵の努力ではなかった筈です。　もちろん多くのファンの方々がついているからこそだとは思いますが、存続の決まった神奈川フィルの前向きな姿勢が感じ取られました。 
   ソロの活躍するマーラーの第5交響曲、首席の方々は大活躍。  決め所はきっちりと決める見事な演奏でした。

リハーサル途中の休憩時には金聖響氏と、5月に行われる“マーラー：交響曲 第9番”のレコーディングについて軽く打合せを行い、マエストロのマーラー9番に向けての意気込みを感じました。今後の神奈川フィルの活動に注目です。